酒見神社 
       
〒491-0053
一宮市今伊勢町本神戸字宮山1476
TEL 0586-73-1365
 
由緒

 
神社由緒   

御由緒
御祭神、天照皇大御神、倭姫命、酒弥豆男神、酒弥豆女神 其の昔、倭姫命は勅名を受けられ天照皇大御神の霊代を永久にお祀り出来る地を求めて旅される途中、尾張の神戸である、 当村にお出でになられたのは今から2000有余年前の事で、ご一行は現在の無量寺にあったと云われる神戸屋敷にお泊りになり、御神体は宮山の此の地にお祀りになられました。
そして村民の奉仕により社殿が建設せられたのが、当酒見神社の始めであると伝えられています。
当時の神戸村は40戸で1戸平均5人と見て200人の村民がこぞって建設に当り出来上った社殿は、 総丸柱、草屋根にて高く、下から見れば恰も天井の如く、梯子をかけて御神体を其の中程に祀る、下は腰板をつけず、吹抜きにて只下に板敷をはるのみであり、後世に吹抜きの宮と呼ばれたと云います。 現在に伝えるのが本殿裏に祀る倭姫神社であり、この社殿は全国でも珍しい吹抜きの社殿であります。
次にご覧頂きたいのは、本殿向かって左側にある倭姫命御愛用の姿見石であります。 これも非常に貴重なもので現在の鏡の代りで倭姫命が当村にお出で遊ばされるに当たり、わざわざ石工に作らせられたものであると伝えられています。
さて、当神社は其の名のとおり酒に最も縁の深い神社であり、日本に於いては清酒の醸造が最初に行われた所であります。その際に使われた甕が今も本殿裏の両側に埋められております。
これは当神社第一の宝物であります。時は紀元1514年、今から1138年前、 第五十五代文徳天皇、斉衡3年9月、大邑刃自、小邑刃自、の酒造師が勅命を受け伊勢皇太神宮より当宮山に遣わされ伊勢神宮にお供えする御神酒を造らせになりました。 その際に持ってこられた、大甕2個が地下1メ−トルに埋められております。日本は地球の温帯に位置し春夏秋冬の区別がはっきりしているので、良い季節に醸造を行えば良いのですが、 支那(中国)では大陸気候なので寒暖の差が激しく朝晩では夏と冬程度違います。そこで地熱を利用できる方法が取られ、地下1メ−トルの所に甕をいけ、そこで醸造が行われたのであります。 即ち、支那式醸造法で行われた甕が此処にあるのです。
この外境内正面右側に岩船という石があります。当神社宝物の一つでもあります。 なる程石で出来ていて船の型をしているので船の名がつけられていますが、実は清酒を造る日本に於ける最初の試みに酒を絞る台として使用された酒船であります。 石質が極めて軟く房州石や大谷石の類で酒甕と一緒に御使者がお持ちになったと伝えられております。

御祭神
《主》天照皇大御神,倭姫命,酒弥豆男神,酒弥豆女神
例祭
四月拾六日
御末社
倭姫命社 八幡社 稗社(山王社) 水神社 熊野社 秋葉社
宝物
古鏡 古刀 酒甕 倭姫命姿見石 岩船



  
  
  
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