由緒 | 当社は大和郡山市洞泉寺町15番地に鎭座しており、字迦之御魂神(うかのみたまのかみ)をお祀りしている。童謡に「大和の大和の源九郎さん遊びましょう」というのは当社のことで、その名は広く都鄙に伝わり神徳広大であります。いまその御徳を古書から抜粋いたしますと。(1)当社の祭神は字迦之魂神(保食社(うけもちやしろ)ともいう)で、伊勢外宮・伏見稲荷大社の御主神と御同体であり、万民の生活上1日も欠くことのできない五穀豊饒、商売繁昌、家内安全、厄除開運、交通安全、産業発展の守護神でありまして、あまねく世人の崇敬する所であります。(1)天智天皇の白鳳年間、平群の真鳥が反逆を企て帝位を奪おうとしたとき大伴金道麿が逆賊誅伐の勅命を承わり天地神明を念じ、特に寛平稲荷(当社祭神のはじめの御名)を祈って出陣した。明神はたちまち武人と化し数多の白狐を遣い、この大敵真鳥を討ち平らげたので天下は平静となった。(大伴真鳥実記14冊の中巻八)源九郎稲荷の名の由来 千本櫻の狐忠信というのはこの源九郎稲荷の化身である九郎判官義経は日頃深くこの明神を信仰し、神護により、しばしば奇異の戦功を著されたことは、人のよく知る所である。その奥羽に下られた時、訳別の徴として源九郎の名を贈られたというのが、源九郎稲荷と称する所以である。(真鳥実記巻八、二十三丁) |
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