備前国御野郡式内社

尾針神社

おはりじんじゃ

岡山市北区京山の小丘上に鎮座する、伊福郷の歴史と古代祭祀の記憶を伝える神社。

岡山市北区京山に鎮座する、備前国御野郡の式内社

尾針神社は、岡山県岡山市北区京山二丁目二−二、旧御野郡上伊福村別所の小丘上に鎮座します。岡山駅より北西へ約二キロメートル、和名抄に見える御野郡伊福郷の地にあたります。

古記録には「尾針」「尾張明神」などの名で見え、明治期に栗岡宮の相殿から尾針神社として復興した式内社です。

鎮座地
岡山県岡山市北区京山二丁目二−二
旧地名
御野郡上伊福村別所
旧社格
村社
式内社
備前国御野郡 尾針神社
尾針神社の鳥居尾針神社の随神門尾針神社の拝殿尾針神社の本殿尾針神社の境内末社尾針神社の末社群尾針神社の鳥居尾針神社の随神門尾針神社の拝殿尾針神社の本殿尾針神社の境内末社尾針神社の末社群

ご由緒

古記録に見える社名

武田家本・九条家本では「尾針」、吉田家本では「ヲハリ」と訓まれます。『備前国神名帳』総社本には「尾針」、神上金剛寺本には「正四位下尾張明神」と見えます。

旧鎮座地をめぐる諸説

『吉備温故秘録』や『備前式社考』には、岡山石関町の酒折宮の地、牛田山本宮、上伊福村別所栗岡宮の地など、鎮座地に関する複数の説が記されています。

明治期の復興

明治三年の『神社明細帳』には、上伊福村別所の栗岡宮相殿に尾針神社が祀られていたと記され、その後まもなく栗岡宮が尾針神社と改号されました。

尾針神社拝殿

御祭神

天火明命
あめのほあかりのみこと

現在は天火明命を主神とし、配祀に大気都比売命を祀ります。『吉備温故秘録』には尾綱根命、また一説には日本武尊を祭るとも記され、祭神をめぐる伝承も伝えられています。

主祭神天火明命
配祀神大気都比売命

社殿

本殿

現在の社殿は昭和以降の再建とされます。本殿は三間社、神明造で、高い石壇の上に南面して鎮座します。

拝殿・幣殿

幣殿と拝殿はいずれも入母屋造、瓦葺。拝殿前面には唐破風造の一間の向拝が付いています。

随神門

参道を進むと、三間一戸の八脚門である随神門があり、拝殿へ至る石段とともに境内の奥行きを印象づけます。

末社群

境内には稲荷神社、祓殿神社、若宮、木切宮、注連神社、荒神社などの末社が祀られています。

祭祀遺跡と
境内地

尾針神社の背後の台地には巨石群があり、古代の祭祀遺跡である磐境または磐座と考えられています。花崗岩質の低い丘に、長大な巨石と大小十余の巨石が残ります。

巨石群の東側の雑木林からは、土師器や須恵器の破片が発見されたと伝えられ、社殿はこの巨石群の南に位置しています。

尾針神社本殿

祭典・氏子地域

祈年祭五月第二日曜日
夏祭七月二十九日
例大祭十月二十・二十一日

氏子地域は旧上伊福村一帯で、現在は京山町など七町に分かれています。周辺の宅地化にともない、地域の人々に支えられる神社として今に続いています。

境内動画

交通アクセス

尾針神社

〒700-0015
岡山県岡山市北区京山二丁目二−二

岡山駅より北西へ約二キロメートル。

京山の小丘上に鎮座しています。周辺は住宅地のため、参拝時は近隣環境にご配慮ください。

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尾針神社入口